エコノミークラス症候群


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エコノミークラス症候群とは、正式には静脈血栓塞栓症(じょうみゃくけっせんそくせんしょう)のことであり、最近では飛行機などの乗り物で長時間座っていた人に起こる、深部静脈血栓症に伴った急性肺動脈血栓塞栓症のことを指すために、そう呼ばれています。

 飛行機や車などの狭い座席に、長時間座っていることが原因で血行不良が起こり、脚の静脈に血栓(血の塊)ができ、この血液の固まりが、脚から肺に運ばれ肺動脈が詰まり、酸素を取り込めなくなってしまいます。また肺の血管抵抗が上昇して全身の血液循環に支障をきたすこともあり、軽度であれば胸やけや発熱程度で治まりますが、最悪の場合は死亡することもあるので注意が必要です。

 血栓は脳や心臓に移動して、脳卒中や心臓発作を起こすこともあります。


 飛行機のエコノミークラスの乗客からの発症が多く報告されているためこのように呼ばれていますが、座席のクラスに関係なく、ビジネスクラスやファーストクラスでも発症する人はいます。また航空機以外の交通機関や劇場でも一定の姿勢のまま長時間動かなければ、同様の危険があるとされています。

 2004年の新潟中越地震の際には、車の中で避難生活を送る人たちが、エコノミークラス症候群になり、死亡が相次いだことも記憶に新しいです。


 エコノミークラス症候群は、時間が長いほど起こりやすく、長時間のフライトの後、空港につくやいなや、倒れて死亡する、というショッキングな例も報告されてます。

 成田空港でも、軽症を含め、年間100〜150件ぐらい発生しています。